About

プロフィール / 指導依頼。

profile
記事の性質上、PRを含む場合があります。

執筆者のプロフィール

profile

このブログは、慶應付属3中学(中等部・普通部・湘南藤沢中等部)受験を専門に塾講師・家庭教師をしているたくと( @tact_roadtokeio )が執筆しています。

千葉県船橋市出身。
東京大学大学院工学系研究科(修士課程)卒。

 大学時代から塾講師・家庭教師をスタートして、指導歴は今年(2025年)で23年目になります。前半の約10年は、さまざまな形態の塾で指導を経験してきました。みなさんがご存じの大手集団塾で指導していたこともありますし、逆にそこまで知名度のない個別指導塾で指導していたこともあります。指導だけでなく教材作成や年間カリキュラムの作成などにも携わっていました。また、指導と併行して、私立中高の先生や塾講師の先生を対象とした指導法の講師を行ったりもしていました。

 さまざまな形態の指導を経験して、最終的には1:1の指導スタイルがもっとも生徒さんの力を伸ばしたり知性を伸ばすために必要な修正を細かにできる(むしろ集団指導だと難しい)という結論に達し、現在はそのスタイルのみの指導にしぼっています。また、7年ほど前から慶應付属3中学専門の塾・家庭教師として指導を行っています。(東大・国公立医学部を目指す中学生・高校生の家庭教師も併行して行っています。)

 ここ5年間の慶應付属3中学合格実績は、50.0%(4人中2人)~60.0%(5人中3人)の間を推移しています。昨年度(2025年度入試)の合格率はは50.0%(4人中2人)でした。

 その他必要なプロフィールは随時書き足していきます。どなたさまもよろしくお願いいたします。

指導依頼はこちら。

 以下の形態の指導依頼を受け付けております。(下記以外の形態のご要望があれば極力対応させていただきます。)

  1. 通常指導(曜日を決めて毎週指導)
    →「受験勉強」というより「学問」をしながら知性を高めていくような指導です。
  2. 短期指導(夏期・冬季・GWなど)
    →弱点単元の克服などにオススメ。
  3. スポット指導(15分から可)
    →分からない問題の質問などのオススメ。
  4. 添削指導
    →プリントを活用した添削指導です。授業ではないので時間拘束がなく、塾との併用にも適しています。

詳しい指導方針については、次の章で書いておりますので、ご参照くださいませ。

 通常指導は、中受生に関しては年に5人まで家庭教師(オンライン指導/対面指導)の指導依頼を受け付けています。(また、私事ですが今年(2025年)の2月に子どもが生まれたため、現在指導人数を3人に減らしているんですが、5月以降少しずつ開放していく予定なので、ご検討の方は少し早めにご連絡頂けたらありがたいです。)

 また、指導以外にも受験相談や面接対策なども行っております。

  1. 受験相談
    →慶應受験に向けた対策の仕方など、何でもご相談いただけます。
  2. 面接対策
    →面接で聞かれる想定問答を作成しますが、「質問」と「返答」の単なる1対1の問答集ではなく、どんどんと深掘りしながら「なぜ慶應を志望するのか?」「何のために学ぶのか?」といった本質的な掘り下げをすることで、慶應が求めるスタンスを獲得していきます。
  3. 志願書対策
    →志願書対策のご相談や、実際の志願書の添削などを行っています。

 指導依頼や受験相談・面接対策・志願書対策の依頼は、X(旧Twitter)のDM/コメントもしくはフォームより受け付けておりますので、下記を参考にご連絡くださいませ。

【お問い合わせフォーム】

指導に関するお問い合わせ

(※季節講習期間や9月以降の直前期などで定員が埋まっている場合は受付をストップすることがあります。)

詳しい指導方針について

基本的な指導方針について:「ディスカッション型」指導

 野球やピアノのレッスンを想像して頂けると分かりやすいですが、集団塾や小規模塾は「グループレッスン家庭教師や1:1の指導塾は「個別レッスンと言えます。

 「グループレッスン」である集団塾・小規模塾は、そこに入る前に「いかに傾聴力を身に付けさせられたか」ということが、学習習熟度にかなり響いてきます

 なぜなら、塾の先生が授業で100伝えていたとしても、傾聴力のある子は「80~95」くらい聞いている一方で(100はほぼいない)、傾聴力のない子は「5~25」しか、しかも”耳にした”くらいで帰宅してしまっているからです。(後者の場合、板書をノートしただけで「しっかり聞いた!」と思っていたりする。)

 もし今、集団塾で順調に学べていたら、おそらく傾聴力を身につけられているということなので、そのまま通塾することで学力を上げていくことが恐らく可能です。

 でももし今、集団塾で学んでいるのに「なんかうまくいかない」という状況でしたら、もしかしたら傾聴力が不十分ということかもしれません。その場合、集団塾で傾聴力の修正が行われることはほぼないため、このまま「グループレッスン」を続けても改善する見込みはちょっと少ないと言えます

 でも、もしそういう状況であれば、「ディスカッション型」の指導がとても効果的です

 たとえば、算数の大問を解くときに、問題文を読む段階から一緒に読み、「この部分からこういうことが分かりそうじゃない?」「あ、たしかに!」とか、「あれ、この部分からどういうこと言えそう?」「これって、○○じゃないですか?」「お!いいね!」といった形でディスカッションしながら一緒に解いていくイメージです。

 これにより、“解ける人の感覚”を生徒さんと共有しながら読み進めていき、同時に“解けない人の感覚”が出てきた場合はその都度修正する、というピンポイントの指導を問題ごとに進めて、それを積み重ねることで”解ける人の感覚”を持った状態へと進んでいく指導方式です。

 塾に通っているけどなかなかうまくいかない、でも慶應中等部・慶應普通部・慶應湘南藤沢中等部をあきらめきれない、という方は、この「ディスカッション型」の指導をぜひ検討して頂ければと思います。もしかしたら、「グループレッスン」から「個別レッスン」に変えることで、現状が大きく好転するかもしれませんよ。

塾との併用も可

 また、上記の状況とは異なり、塾での学習はうまくいっているけど、慶應中等部・慶應普通部・慶應湘南藤沢中等部への対策を万全にしたい方の指導ももちろん受け付けております

 その場合、おそらく科目ごとの指導方針を知りたいかと思うので、以下を参照くださいませ。

算数の指導方針:「脱パターン化学習」

 算数については、多くの塾が「パターン化学習」を採用しています。似たような問題を何問も解き、その難易度をページごとに上げていくことで、「できる」という状態にしていく、という方針ですね。

 でも、この「パターン化学習」が、最難関校を目指すうえでは非常に大きなネックになっています

 たとえば、つるかめ算であれば「この問題、なんかつるかめ算っぽい」という感覚で解いてしまう子が非常に多い。おそらく8割以上はこの「なんかつるかめ算っぽい」で解いています。(つるかめ算レベルなら問題はないかもしれませんが、この感覚が算数全体に広がると大きな致命傷になる。)

 一方で、「どういう条件だと”つるかめ算”的な手法を用いることができるのか」という、「前提条件(判断条件)」を把握できているかというのが数学的思考力の初歩であり、最難関校が求めている論理的思考力のひとつです。(どういう条件のときに線分図を使うのか、ダイヤグラムを使うのかといった判断もこれにあたります。)

 この「前提条件」を、どんな簡単な問題でも確認していくことで、簡単な問題から難解な問題まで「意味を持った解き方(論理的で筋道が明確な解き方)」を生徒自身が判断できるようにする、というのが算数における指導方針です

 この方針により、慶應付属3中学で出題され、合否を分ける問題となる「初見問題」に対しても、明確な判断基準と論理的思考力をもって対峙できるようになります

国語の指導方針:「設問」ではなく「本文」が主役

 国語の得点が伸び悩む子の多くは、「設問に頭が行き過ぎているという状況にあります。

 言い換えると、

  • 設問はしっかり読むけど本文の方はしっかり読んでいない
  • 設問を読むためのテクニックとして登場人物や指示語にマークを付けることに意識が行き過ぎて、本文自体をしっかり読めていない

という状況ですね。つまり、いずれにしても「本文をちゃんと読めていない」という状況です。(とはいえ、生徒さん本人は「いや!ちゃんと読めてる!」と感じてしまっていることが非常に多く、だからこそ厄介。)

 上記のような状況を生まず、さらには「本質的に国語を学ぶ」ために、国語の指導は2回に分けて行っています

 1回目は、まずは本文だけを読みます。そしてその本文の中にある「教養」について、ディスカッション型で話をどんどん広げていきます。これによって、種々の文章を広く・深く読むための「背景知識」の強化につなげていきます。これを半年くらい続けると、「子どもの読み方」から「大人の読み方」に大きく変化します。たとえば、「資本主義」って何なのか、「アート」とは何なのか、「社会」ってそもそも何なのか、といったことを生徒さん本人が語れるようになります。もちろん、この作業の中で必要な語彙を身につけていくステップも含まれています

 そして2回目の授業で、やっと設問に取り掛かります。1回目の本文読み込みにより、”文章をしっかり読めている人の感覚”で読めているので、設問に対してもしっかりと向き合える状態です。この状態で設問を解いてほしいんです。

 よく思うのは、「塾は設問が主役学校側は本文が主役」ということです。学校側が、メッセージ性の高い、なおかつ非常に面白い文章を選んで出題してくれているのに、それを設問を解く道具の一つとして教材に押し込んでしまうケースが多い。塾で学んだ子に「前回の国語はどういう文章だったの?」と聞くと、「内容は覚えていない」ということが非常に多い、多すぎる。それが本当にもったいない

 このもったいなさ、言い換えると本質性のなさを避けるために、上記のように2回に分け、しっかりと「文章のメッセージを汲み取る」「そして文章から教養を学び、さらに広げる」というのが国語の指導方針です

 (ちなみに、この過程で本の話をよくするため、指導した生徒さんは読書好きになる子が非常に多いです。そして本に関するディスカッションを都度都度まとめることで文学史対策になったりするので文学史が頻出の慶應中等部の志望生にはとても喜ばれます。)

理科・社会の指導方針:「蓄積型」×「脱小学生レベル」

 理科・社会は一言で言えば、蓄積型」という指導方針です。

 イメージとしては、まずは空のバインダーを用意します。空なのでそこには何も入っていません。このバインダーが生徒さんの「頭の中」と設定します。なので、最初は何も知らないような状況です。「偏差値ゼロだぜ!」という感じです。いや「偏差値ゼロ」なんてないんですが、生徒さん的には「偏差値ゼロ」の方がテンションが上がることが多いみたいです。笑

 そこに、理科であれば物理・化学・地学・生物の学んだことを体系的にまとめていく。社会であれば、地理・歴史・公民について学んだことを体系的にまとめていく。時間的に余裕があれば、これを本当にゼロから始めます。小6から始める場合は時間的な余裕がないので、まずはベースとなるプリントを解き、覚え、それをバインダーに挟んでいきます。ここまでが第1段階で、「ベースとなる知識を網羅する」というステップです。

 この最低限押さえておくべき内容がバインダーに入ったら、後は問題演習/過去問演習を通して学んだこと、新聞を通して学んだこと、書籍を読んで学んだことをバインダーの中にどんどん書き込んでいく。例えば江戸時代について知らなかったことが出題されていたら、それをバインダーの中の「江戸時代」のページの中に書き込んでいく。これが第2段階で、「問題・過去問演習/新聞/書籍を通して知識を拡充する」というステップです。

 これを小4から小6まで繰り返していきます。つまり、学んだことがすべて、このバインダーの中にある状態にするわけです。最近だと、多くの塾で「授業ごと」に冊子を配ってますよね。だから、入試直前になって見返したくなっても、どの冊子にあったかが分からなくなってしまう。せっかく学んだことが消失状態になってしまうわけです。でもそうならないように、一つのバインダーにまとめていく。この「消失状態」がなくなるのがこの方針の利点の1つです

 また、この作業の利点はもう一つあります。それは、たとえば上記の例で書いた「江戸時代」のページであれば、数か月たつと書き込んだ量が増えて読みにくくなっていきます。でもその「読みにくくなったタイミング」で、新しいルーズリーフに新たにキレイにまとめますこの「書き直し」作業によって知識は自分の頭の中で編集・整理され、知識が定着化します(人の頭は編集することで知識が固定化する)。この復習作業が、理科や社会にとっては非常に大きな力を発揮していきます。(やってみると本当に実感できると思います。)

 ここまでが「蓄積型」の方針についてですが、方針としてはもう一つあります

 それは、「脱小学生レベルです。といっても、いたずらに中学や高校レベルの内容をやって悦に浸りたいわけではありません。

 この方針を取る背景には、慶應付属3中学の出題傾向があります。慶應付属3中学では近年、圧倒的な知的好奇心を求めるような出題が増えてきており、その圧倒的な知的好奇心をもっていたら「当然、小学校の内容は逸脱しちゃうよね?」という内容の出題も多くなってきています

 なので、いたずらに逸脱することはありませんが、知的好奇心を持っていると楽しくてどんどん頭に入ってしまう学びはどんどん伝えていきます。結果、小学校の内容から少し外れたりもしますが、楽しんで学べる内容なので、生徒さん本人的の負荷はほぼありません。そして、慶應付属3中学で出題される“ふつうは難しく感じる”初見問題に対して、「解ける!」という感覚が醸成されていきます

指導依頼はこちら(再掲)

 詳しい指導方針は以上になります。

 指導方針を読んで見て、もし指導を希望される場合は、X(旧Twitter)のDM/コメントもしくはフォームよりご連絡いただければと思います。下記を参考にご連絡くださいませ。

【お問い合わせフォーム】

指導に関するお問い合わせ

(※季節講習期間や9月以降の直前期などで定員が埋まっている場合は受付をストップすることがあります。)

 ではでは、長くなりましたが今回は以上で。最後まで読んで下さい、ありがとうございました!

.

〈PR〉